D600 を二年間使った後に D750 を一年弱使っての所感
題名の通りです.
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2014/09/25
- メディア: Camera
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Nikon デジタル一眼レフカメラ D600 ボディー D600
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2012/09/27
- メディア: Camera
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2013 年の春から D600 を, 2015 年の春から D750 をそれぞれほどほどに使用したので, その所感を抜き出してみます.
使用用途はスナップ, 風景, 植物, たまにイベントといったところです. あまり激しい撮影は行っていないと思います.
以下, 長短所は D600 との比較によります.
D750 の長所
- チルト式液晶がやっぱり便利
- 三脚使用時にも便利
- ファインダー内表示が明るい
- ファインダー内に露出情報と水準器を同時に表示可能
- AF 範囲, 点数が改善されている
- 暗所での AF 性能が高い
- グループ AF でさらに改善される
- jpeg の高感度ノイズが少ない
- ピクチャーコントロールにおいて, 明瞭度を操作可能
- ピクチャーコントロール "フラット" が使用可能
- 連写が秒間 1 コマほど高速
- ボタンひとつで撮影画像の等倍表示が可能
- 握り易い
- ホントに若干だけ軽い
D750 の短所
- 背面液晶の輝度の自動調整が不可能
- ファインダー内水準器が光らないので, 場合によっては D600 に劣る
- 右肩部の液晶に表示される情報が減っている
- 個人的にはほぼ影響なし
- ファインダー内の AF 枠が盛られている
- 実際には反周りほど狭い
- リモコン使用がモードダイヤル下では選択できず, info ボタンを押す必要がある
D750 の改善された箇所は操作性周りが多く, RAW の画質だけを比較するならば, 特別な差はないように感じました.
とはいえども, 愛機の使い心地は非常に重要なことなので, 個人的には D750 の満足度は高いです.
モードダイヤルや角形ファインダーが上級機のように改良されたなら, さらに満足度が高くなるのでしょうね.
- 出版社/メーカー: ニコン
- 発売日: 2014/07/17
- メディア: Camera
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作ることで学ぶ -Maker を育てる新しい教育のメソッド
作ることで学ぶ ―Makerを育てる新しい教育のメソッド (Make:Japan Books)
- 作者: Sylvia Libow Martinez,Gary Stager,阿部和広,酒匂寛
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2015/03/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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(100 ページくらい) 読みました. 残りはまとまった時間が取れたなら.
環境を整えてやって, 強すぎる制約を与えなければ, 参加者は自然と考えて学習する, メーカーとなっていく, という雰囲気の本でした (多分).
私が読んだ範囲では, 例えば以下の文がこの本を象徴していると思います :
- もしそれを開けることができなければ、本当にそれを所有していることにならない
- テクノロジーとは、あなたが生まれたときに存在していなかったものすべてだ (アラン・ケイ)
- 遊びの対局にあるのは憂鬱 (スチュアート・ブラウン)
Mozilla Festival 2015 参加記
概要
ロンドンにて開催された, Mozilla Fetival 2015 (#mozfest) に縁があって参加することができました. 貴重な体験でしたし, 日本語の参加記はあまり見つからないので, オープンな精神の名を借りてここに少しメモを残そうと思いました.
このイベントは, 公式には
Mozilla's annual, hands-on festival (affectionately known as MozFest) is dedicated to forging the future of the open Web.
というものらしいです. 要するに, オープンな Web の未来を考えて楽しもう ! って解釈で合っていると思います.
準備
出展案提出とかは私はほぼやっていないので, あまり詳しいことはわかりません.
それは兎も角, 出展物のプログラムが GitHub で管理されていたことは興味深かったです. GitHub は最早 Git 関係なしに Hub となるのでしょう.
難点としては, 出展者への出展時間および場所の通知は非常に遅かったことがあげられます. mozfest の公式ページにスケジュールが出たのも当日三日前とかそのくらいで, スケジュールにある程度の柔軟性が必要そうでした.
当日
見つけたもの (抜粋)
公式の写真は Flickr にあがっているので, 様子を見るにはそっちを確認すると良いでしょう.
大きい紙に Web と自分たちの歴史を書いていこう ! というブースです. #mozfesttimeline で当日の様子が伺えます.
3D プリンタで作るオープンソースのロボットです. でかいのもあって目立ってました.
ローカライズのコミュニティです. これ以外にも考えさせられるものがいくつか置いてありました. キーボードの傍にある紙に書いてあるのはこんな文章です :
Can you type? Can you type fast? Can you type all the letters in your language? Of course! What if you couldn't? Could you localize? create a wiki page?
会場が専門学校であるからなのか, 雰囲気は学園祭という感じで, フランクに書かれた紙なんかもよく壁に貼られていました.
一方, ディスカッションやワークショップなど, 時間が決められていて途中参加し辛い出展物がそれなりにあったのは注意すべきかもしれません.
参加者全員プレゼントは MozVR にちなんだのか, Cardboard 互換の折り畳める段ボール HMD と鉛筆でした. 去年は Flame が貰えたようですが, 流石に毎年そんなものを配る余裕はなかったのでしょう.
思ったこと
Mozilla の主催する場ゆえに, 技術に関してオープンであることが事実上の前提となっていました. 事実, 出展物がここで利用できるよ, と GitHub のレポジトリやあるいは独自のサイトなどを公開していない団体はなかったのでは ?
学術的な場だと新規性を失うことを恐れ, 情報を隠してしまうこともあるように思いますが, その場にいる人全員がオープンに, 各種情報を公開して活動しているので, 気になったものは容易に情報を持ち帰ることができます. 例えばそれを元に自分で何かを作ることも, GitHub で★を送ることも, フォークしてくることもできるし, SNS なり固有サイトなりを経由して情報を追い続け易い (はず) です. これは明確な利点と言えるでしょう.
出展者・参加者間だけでなく, 参加者同士でも色々と意見を交換している場面が散見されました. 人見知りな日本人だから意外に思えるのかも ?
多くの人の意見を一度に伺える機会はやっぱり貴重です. 参加者が技術ガリガリの人, 遊びに来た地元の親子, 翻訳者, 学生などと国籍に加え身分までが非常に幅広いので尚更貴重です.
...が, せっかく心を込めてブースへのご意見ご感想を言って頂いている (はず) なのに, 自分の英語力が足りず, 大雑把な雰囲気しか理解できなかったことが最大の心残りとなってしまいました.
Mozilla の主催する場ゆえに, Web 技術は様々なものの柱となっていましたが, Firefox を強制する場ではありませんでした. その点では Chrome や Opera ユーザーでも安心です (?).
結び
会場からグリニッジ天文台が近いとのことだったので, あいた時間にいけるかも ? などと少し考えていましたが, 見るものが多くてとてもそんな余裕はありませんでした. 無論, それだけ充実していたという意味です. 楽しかったです.
このイベントは, 提案が reject されてもなんと本来 45 £だかするチケットは頂けるそうです. 45 £のチケットを貰えることを大義名分としてロンドンまで行く費用と時間を工面するのは...
次回も参加したい, と勿論思いますが, いかんせん地理的な問題があるので, その機会があるでしょうか...